​日本刀の原料

​玉鋼 ができるまで

​① 砂鉄の選り分け

​磁石を使い、砂鉄と砂を選り分けます。

​砂が少なすぎるとのろができづらく

砂が多すぎるとのろが多すぎてしまう

​ので

この時から玉鋼の品質に関わる大事な作業になります。

​② たたら炉底作り

​たたら装置の炉底を粘土で塗ります。

​(この際に使用する粘土も鍛錬用・たたら用と選り分けをした後に使用します)

その都度使用する砂鉄や木炭に合わせて炉底を塗ります。

​この作業は玉鋼の品質が関わる大事な作業ですので慎重に計算して塗ります。

​③ たたら炉乾燥

​たたら装置を組み、炉底の粘土が乾くまで一週間以上乾かします。

​(余裕のない時でも最低3日は乾かします)

湿気は製鉄の邪魔をしてしまいますので、念入りに乾かします。

​④ 炭切り

​たたらの際に使用する炭を切ります。

たたらではかなりの木炭の量を使用しますので大体60~70kgの炭を切ります。

​量が多いのでたたらの最中に製鉄と同時進行でやります。

同時進行でたたら装置の余熱を開始します。

​⑤ 余熱

​木炭・薪等を使い火をつけます。

除湿と共に炉内の温度を上昇させます。

余熱の後に砂鉄の投入を始めますが、投入のタイミングもたたらの様子をよく見ながら投入開始を決めます。

​⑥ 炭・砂鉄投入

​炭をたたら炉の上釜すりきりまで入れます。

その後砂鉄を入れ、5分毎に炭→砂鉄の順で入れます。

​この時もたたらの様子をしっかりと見て炭や砂鉄の量を調節します。

​⑦ のろ抜き

羽口にのろ(不純物)が迫る前にのろを抜きます。

のろは少なすぎても多すぎても良くないので製鉄状況を見ながら抜きます。

適度に抜き玉鋼の間にのろが入り込んでしまうのを防ぎます。

​(こちらもたたらの最中に何度も行います)

​⑧ たたら炉解体

④・⑥・⑦の工程を約8~9時間ほど続け、たたら炉を解体します。

※砂鉄の量により時間は異なります※

上釜→中釜の順に外していきます。

​⑨ 鉧取り出し

鉧をたたら炉から取り出します。

このままでは鍛錬しづらいので1/4にカットし、冷水へ投入します。

​これで日本刀の原材料 玉鋼 の完成です。

大体一度のたたら製鉄で8~11kg程の玉鋼が取れます。

1kgあたりおおよそ文化包丁1本分です。